妖怪が実際に存在する日本の、過去から平成初期頃まで。
※登場する団体名などは架空のものです。
【 契約者(けいやくしゃ)】
怪異と契約しその力を行使する者。家系で継承している場合の他、突発的なものや、怪異側から押し付けられたものもある。
【 特異体質者(とくいたいしつしゃ)/異能者(いのうしゃ)】
単身で人ならざる特異な力(異能)を行使する者のこと。家系に依るものが殆ど。
時代:平成初期
現代に蘇った酒呑童子ととある少女がひょんなことから同居する話。
酒呑童子(しゅてんどうじ)/伊吹(いぶき)
歳|男性|200cm|/生|
人に騙され殺されたかつての鬼の首領。人に復讐すべく現代に蘇ったが、頼光に圧倒され、美桜が一人留守番をする倉好の家に叩き込まれた。何も知らない美桜に「ケンカしちゃだめ」と庇われたことから、彼女に恩を返すべく、両親が海外から戻るまでの間同居することとなった。
殺された際に"首"を持ち去られ、奉られてしまったことから致命的に力が落ちており、憑代無しではマトモに活動できない。人嫌いではあるが筋は通す。酒が好き。現代に蘇った後は表向きには便宜上、自身の生まれから取って"伊吹"と名乗る。
倉好 美桜(くらよし みお)
12歳|女性|cm|/生|
ごく一般的な少女。仕事の関係で暫くの間両親が揃って海外に行くことになり、その間雇った"お手伝いさん"と共に留守を任される。
…が、約束の時間になっても"お手伝いさん"が来ない。そんな夜、窓ガラスを割って飛び込んできた酒呑童子と会い、なんだかんだで"お手伝いさん"の代わりになってもらうことに。
ヨリ
歳|男性|167cm|/生|
酒呑童子の憑代。事故で天涯孤独となったところを酒呑童子に憑代として見出された。酒呑童子を宿すが為に肉体への負荷が大きく、貧弱でやや知恵遅れ。
優しい気質で、美桜が憑代からとって"ヨリくん"と呼んでくれて以来、それを名前としている。本来の名は忘れてしまった。
茨木童子(いばらきどうじ)
歳|男性|188cm|/生|私、我
酒呑童子の養子であり、生まれながらの鬼。整った容姿をしており、女に化けることを得意とする。その一方で鬼としての怪力、粗暴さも持ち合わせており、酒呑童子が生きていた頃はその右腕を担っていた。
酒呑童子の実子として生を受けた鬼童丸に割り切れない嫉妬を抱きつつ、酒呑童子の死の原因となった人間という存在を非常に嫌っている。
源 頼光(みなもとのらいこう)
歳|男性|173cm|/生|
当代の源頼光。本名は別にある。
現代に尚残る妖怪関係のトラブルを解決すべく日夜…というわけでもなく、話せば分かるのであれば捨て置いている。争うことに積極的ではなく、常にユルく怠そうなスタンスで居り、祖父には咎められることもしばしば。
時代:ざっくり明治時代
雨の日、家を飛び出した狗神憑きの少年と、彼を拾った怪異作家の話。
二神(ふたがみ)
[ 人間?/狗神憑き ]15歳|男性|160cm|/生|俺
引っ越し先の家で偶然狗神の封印を解いてしまった少年。狗神に憑かれた影響で周囲に不幸が広がり、自己嫌悪から家を飛び出し、行き倒れていたところを"せんせい"に拾われた。以降、"せんせい"の下で書生としてその仕事を手伝うことになる。
眉を寄せた固い表情をしているが、その実優しく甘い性格。狗神に供え物の形を取ってご飯をあげている。
狗神(いぬがみ)
[ 妖:狗神 ]推定800歳|オス|185cm|/生|オレ
元々は山で暮らしていた長寿の白い山犬。時折人里に降りつつ人と触れ合い穏やかに暮らしていたが、"白い山犬"の噂を聞きつけた人間に捕まり、餓え殺され狗神に堕とされた。散々呪いを撒き散らした後、長らく壺に封じられていたが、二神に封を解かれ久しぶりに外に出た。以来、彼に憑いている。
その境遇により人間に対する憎しみが尽きず、嫌悪から挑発的に振る舞う。狗神の性質として常に空腹で、腹が満ちることがない。憎悪と飢えで短気になりがちだが、元はこんな性格ではなかったらしい。
能力としては手を触れずに物を動かす等の超能力、二神(憑いている対象)の周囲への呪いの付与。また、離れていても二神と視界を共有することが出来る。
真名は矩仙(くぜん)。その昔、黒い犬と共に居た。
せんせい
[ 半妖/?? ]年齢不詳|男性|180cm|/生|私
多く妖を主題とし執筆する小説家。怪異作家。飄々として掴み所がなく、時々「何百年生きているのか?」と取れる言動もするため得体が知れない。
よく一緒にいる鵺を"ぬーちゃん"と呼んでいる。
ぬーちゃん
[ 妖:鵺 ]年齢不詳|オス|cm|(我)
"せんせい"曰く鵺。鳴き声は「ぬ」。やたらぷにぷにモフモフとした姿をしているが、"せんせい"の前では稀にちゃんとした獣の姿を晒すらしい。
能力は雷を操るもの。見た目の割には強烈な一撃を持つ。
端山 陽月(はやま ひづき)
[ 半妖:猫又 ]年齢不詳|男性|178cm|/生|俺
猫又と人の合いの子。作家。"せんせい"とは馴染みの仲。
殆ど猫の姿でいる父親と違い、殆ど人の姿でいる。気さくな性格で、頑張っている子を見守るのが好き。
鞍馬(くらま)
[ 妖:天狗/元・人間 ]推定800歳|男性|181cm|儂
鞍馬山に引き籠る大天狗。元・坊主。
その昔、よく寺に遊びに来ていた猫が酒に酔った男に蹴り殺され、その猫殺しの男を衝動的に殺めてしまったことから人を外れた。「他者を嫌悪で殺してしまうような奴だから、きっととても醜い顔をしている」という理由で面を付けており、人前では外さない。
人はいいが不器用なため、何かと貧乏くじを引きやすい。件の猫も実は化け猫で未だ寺に遊びに来ているなど、色々と投げ出したい気持ちでだらだら生きている。
鬼童丸(きどうまる)
[ 妖:鬼 ]推定1000歳|男性|184cm|オレ
酒呑童子と人間の女の間に生まれた酒呑童子の実子。血の気は多いが純粋な性格で、父も義兄も大変慕っており、義兄に嫌われていることには気付いていない。
父の仇を取ろうと頼光を襲ったが、返り討ちで瀕死の重傷を負い、見かねた鞍馬に拾われた。以来鞍馬山で鞍馬の手伝いをしているが、実際仕事を増やすことが多い。
石動(いするぎ)
[ 付喪神:打刀 ]300歳|男性|176cm|俺
使い込まれ妖刀と化した打刀の付喪神。戦場で使われることを何よりの誉とする刀らしい在り方の一方、何かと世話を焼き尽くしたがる忠犬のような一面も持つ。
京極 至将(きょうごく ゆきまさ)
[ 妖:鬼 ]年齢不詳|男性|183cm|/生|俺
影を操る鬼。常に刀と共に在り、"斬る"ことに執着した男の成れの果て。
元々それなりに由緒のある家の長男坊であったため、存外礼儀作法が身についている。追放された一閃の祖に当たる。
時代:ざっくり明治
現在唯一国の認可を受けている"怪異"の討伐機関。
明確な被害を確認してからしか動かない為、危険分子の監視はともかく対話などの解決法は基本取っていない(それで済むのであれば朔から外注することも)。
主に国や自治体から依頼を受けている。
"朔"は新月の意。原型が出来たのは500年程前(大体室町時代)で、丹羽家が関与している。
丹羽 明義(にわ はるよし)
[ 人間/特異体質者 ]38歳|男性|183cm|/生|俺
"朔"設立に一枚噛んだとされる丹羽家の男性。代々炎を操る異能を継いでおり、彼もまた炎を操る異能を有する。その家柄と振舞いから"胡散臭い"の言葉を恣にする。
次期当主ではあるが現当主である実父とは何かと喧嘩が絶えず、傍から見れば殺し合いにも見える父子喧嘩を繰り広げることも。その一方で一目惚れした妻や息子は大切に想っている。怪異に個人的な怨みはないが、仕事はきっちりやる。と言いつつ、家族のため雑事を部下に投げてさっさと帰ることも屡々。
京極 一閃(きょうごく いっせん)
[ 人間/契約者 ]39歳|男性|186cm|3/30生|俺
怪異『百手百鬼』と契約している無腕の男。戦闘狂の質があり、相手が強ければ強いほどやる気を出す。
昔は若さに任せて散々無茶をしたが、この頃はいくらか自粛も覚えた。
24歳…『百手百鬼』を父から継ぐ
27歳…左腕を失くす
32歳…右腕を失くす
♥ 京極 芙蓉/幼馴染・許嫁→妻(なちさん宅)…親同士が定めた許嫁であった。初対面時に「ちんちくりん」呼ばわりしたのはいい思い出。
丹羽 緋子(にわ あかね)
[ 人間/特異体質者 ]18歳|男性|178cm|/生|俺
明義の息子。目つきこそ悪いが性格は優しく勤勉。
父親と同じく炎を操る異能を持つが、感情に伴う威力のムラが激しく、上手く制御出来ないでいる。緋子の気持ちが弱ければ炎の勢いは弱まり、逆に気持ちが強ければ嫌悪であれ好意であれ炎の勢いは強くなる。
時代:ざっくり鎌倉時代~明治時代
樂仙(らくぜん)
[ 妖:鬼(黒犬) ]鎌倉時代~、外見30代|オス|190cm|/生|俺
その昔、仲間を率いて方々を駆け回った大きな黒い山犬。人間との戦の中で次々に仲間を殺され、哀しみと仲間を護れなかった自己嫌悪、人間への憎悪からいつしか狂い、鬼になった。現在も多くの山犬に囲まれ山で暮らしているが、以前と比べ仲間と好んで群れることはなく、いつも張り付いた笑みを浮かべている割には心が閉じている。やや正気ではない。
強者との戦いと人間を殺すことに執心しており、見境が無い。「強くなりそうだ」という理由から気まぐれに纏を拾って育てたが、愛情はない。
身体能力が高く、再生力が強い。人型に化けたり、黒く大きな獣に戻ったりしている。獣姿の時は素早く、長距離の移動が可能。
纏(まとい)
[ 妖:鬼 ]65歳|男性|186cm|/生|俺
人間の手で都合の良い傭兵・奴隷として白痴に育てられた鬼の唯一の生き残り。"白痴の鬼"の村は暴走する樂仙により滅ぼされ、彼自身も両親を殺され顔に消えない傷を負う。が、何故かその足で樂仙に攫われ育てられ、現在に至る。恨んではいないし、そもそも恨みの感情を知らない。
知力、特に記憶力に乏しく、色々なことが儘ならない。戦闘を唯一の"能"とするが、彼自身は寧ろ大人しい性格をしている。深く考えることが苦手で面倒を避けるため、やや慈悲がない。
身体能力が高く、やたらと頑丈。戦闘でのみ直感に優れ反射的に動くが、頭の回転と同じく基本的には動作が鈍め。自分を顧みないところがあり、時に無謀をする。
淡嶋(あわしま)
[ 鬼蜘蛛 ]歳|男性|164cm|
文字通り蜘蛛の鬼。整った少年の容姿をしており、飄々と振舞う。